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手足口病の感染者の約90%は、5歳以下の子供です。
手足口病の感染経路は、飛沫感染、接触感染、経口感染(便の中に排泄されたウイルスが、手に付着し、口の中に入る)です。これらの感染経路の場合、感染者が身近にいることで、感染が広がります。
乳幼児は保育園や幼稚園で、子供同士で濃厚に接触したり、オムツ交換をする機会も多いですし、子供の衛生観念も発達していないため、集団感染を起こす可能性が非常に高いのです。
また、手足口病の原因となるウイルスは、一度感染すると、免疫がつくため、次回からはかかりにくくなるのですが、乳幼児はウイルスに感染したことがない場合が多いため、大人に比べて、感染しやすいという事情もあります。
しかし、大人が手足口病に感染しないというわけではありません。免疫力が下がっていたり、感染者と濃厚接触した場合は、大人でも手足口病に感染します。
大人が感染すると、子供に比べて、症状が重くなる傾向にあります。40度近い高熱が出たり、水疱が大きく、手足や口腔内だけでなく、首や腹部など全身に水疱が広がり、治癒が遅くなるケースもあります。
手足口病は、特効薬やワクチンなどはなく、対症療法のみとなります。また、多くの場合、重症化せず軽症のまま1週間程度で治癒しますので、特別な治療は必要ないことがほとんどです。
ただ、口腔内に水疱が多数できた場合、痛みにより食事がとれず、脱水症状になる場合がありますので、口当たりの良いゼリーやプリン、スープなどを用意して、脱水症状を予防してください。
手足口病は、保育園や幼稚園での集団感染が多いですので、お子さんが手足口病にかかったら、いつから登園させて良いか迷いませんか?
手足口病は、はしかや風疹のように出席停止の措置が取られている病気ではありません。そして、手足口病は1週間程度で症状が治まり、治癒します。
しかし、治癒しても約1ヶ月間は、飛沫や便の中にウイルスを排泄していますので、感染を広げる可能性はあるんです。
でも、1ヶ月間も保育園や幼稚園をお休みするのは、現実的ではありませんよね。そのため、ほとんどの保育園や幼稚園では、症状が治まったら、登園可としているようです。
しかし、対処方法はその施設によって違いますので、いつから登園して良いか、保育園や幼稚園に確認すると良いでしょう。
手足口病には、予防接種のワクチンはありません。そのため、日常生活の中で、できる範囲の予防法を行っていく必要があります。
手足口病の予防法は、手洗いとうがいの励行です。手足口病の感染経路は、飛沫感染や接触感染ですので、手洗いとうがいは有効な予防法になります。集団感染の起きやすい保育園や幼稚園では、子供も職員も手洗いうがいを徹底させるようにしましょう。
タオルの共用も、感染を広げる原因となりますので厳禁です。また、職員はオムツ交換をする時は、特に手洗いを念入りに行い、オムツの処理を適切に行う必要があります。
これは、保育園や幼稚園だけでなく、ご家庭においても同様です。大人が感染する場合、手足口病にかかった子供の看病がきっかけで感染するケースが多いですので、「大人はかかりにくいから」といって油断するのではなく、大人もしっかり予防対策を行いましょう。
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