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感染症情報
海外旅行で注意したい感染症と予防法

 ■ 海外の感染症事情を知ろう
 ■ 狂犬病
 ■ マラリア
 ■ A型肝炎
 ■ 赤痢



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 海外の感染症事情を事前にチェックしよう


海外旅行に行った時、日本では馴染みのない感染症にかかってしまうことがあります。病気になってしまったら、せっかくの楽しい旅行も台無しですよね。そうならないためにも海外旅行で注意すべき感染症とその予防法を確認しておく必要があります。


インターネットなどで調べると渡航先の感染症の発生状況に関する情報を簡単に入手することも可能ですので、まずは情報収集を十分に行ってください。


必要によっては渡航前にワクチン接種を受ける事もできますので、その際には医師に相談し、適切な感染予防を心がけてください。


                               



 狂犬病


まず、最も注意すべき感染症は狂犬病です。日本は狂犬病清浄地域ですので、日本国内で犬に噛まれても狂犬病に感染することはありません。


しかし、世界的に見ると、狂犬病のリスクがない国は非常に少なく、日本以外ではオーストラリアやニュージーランド、北欧の一部の国のみしかありません。そのほかの国は、アメリカやヨーロッパなどの先進国であろうと、狂犬病で死亡者が出ている国なのです。


狂犬病は狂犬病ウイルスを病原体とする感染症で、発症すると風邪のような初期症状が出た後、狂犬病特有の水を怖がる恐水症状が現れ、脳神経や筋肉が麻痺して、昏睡状態に陥り、呼吸障害で死亡します。


狂犬病は発病すると致死率100%の恐ろしい病気です。狂犬病の予防法は、とにかく動物に噛まれないことです。狂犬病というと、犬からだけ感染すると思うかもしれませんが、ネコやキツネ、コウモリなどからも感染しますので注意しましょう。


もし、海外で動物に噛まれてしまった場合は、傷口を流水と石鹸で洗った後、すぐに現地医療機関を受診し、狂犬病のワクチンを接種しましょう。感染しても、発症前に狂犬病ワクチンを接種すれば、発症を防ぐことができます。


                               



 マラリア


マラリアは熱帯や亜熱帯の地域で流行している感染症です。WHOによると、世界100ヶ国以上で見られ、年間の患者数は3〜5億人、死亡者は150〜270万人とされています。主な流行地域は、東南アジアや南アジア、サハラ以南のアフリカ、中米などです。


マラリアはマラリア原虫に汚染されたハマダラカに刺されることで感染します。マラリアには熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアの4種類がありますが、三日熱マラリアと卵形マラリアは48時間ごとに、四日熱マラリアは72時間ごとに、熱帯熱マラリアはやや周期性は薄いものの24時間ごとに40℃近い高熱が出るのが特徴です。


高熱は短時間で一旦治まるため、安心して医療機関を受診しないと、どんどん進行して重篤化しますので、マラリア感染地域で蚊に射されて2週間〜1ヶ月後に原因不明の高熱が出て短時間で治まった場合は、マラリアを疑い、すぐに医療機関を受診し、適切な治療を始める必要があります。


マラリアにはワクチンがありませんので、流行地域に行った場合は長袖長ズボンを着用して蚊に刺されないようにして予防するしかありません。


                               



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 A型肝炎


昭和30年ごろまでは日本でもA型肝炎に感染する可能性が高く、60歳以上の人はA型肝炎の抗体を持っている人が多いのですが、衛生状況が改善されてきたため、現在の日本ではA型肝炎に感染する可能性は低くなっています。そのため、A型肝炎は、日本国内よりも、衛生状況の悪い発展途上国で感染するリスクが高い病気と言えます。


A型肝炎はの病原体であるA型肝炎ウイルスの感染経路は、経口感染です。感染者の糞便に含まれたウイルスが、器具や手指を介してが口に入ることで感染します。


2〜6週間の潜伏期間の後、黄疸や灰白色の便、発熱、下痢、腹痛、倦怠感などの症状が現れ、急性期には入院が必要になります。ただ、治療の基本は安静臥床で、安静にしていれば慢性化せずに回復します。


ただ、稀に劇症肝炎や腎不全に移行し、命の危険を伴う場合がありますので、注意が必要です。


衛生状況の良くない発展途上国では、ウイルスに汚染された水や食べ物を介して感染することが多いので、生水や生野菜、生の魚介類(十分に加熱されていないものも含む)を食べないようにしましょう。また、流行地域へ行く場合は、事前にA型肝炎ワクチンを接種しておいても良いでしょう。


                               



 赤痢


赤痢には、細菌性赤痢とアメーバ赤痢の2種類がありますが、一般的に「赤痢」と呼ばれるのは、細菌性赤痢のことです。


赤痢の日本での患者数は年間500〜600名で、そのうちの60〜70%が海外で感染して日本で発症したケースです。赤痢感染者の渡航先は、中国やベトナム、インド、インドネシアなどのアジアが圧倒的に多くなっています。


赤痢菌は患者や保菌者の糞便に排泄され、それに汚染された手指や食品、水、器具、ハエなどを介して感染します。1〜3日の潜伏期間の後に、悪寒を伴う高熱が出て、下痢や腹痛などの症状が現れます。重症化すると、下痢便の中に膿や血液が混じる膿粘血便が出ることもあります。


赤痢の特徴は、感染力が非常に強いことです。赤痢菌が10〜100個だけ体内に入れば、感染し発症します。そのため、家族間の発症率40%と高いため、赤痢患者が出ると保健所が自宅の消毒を行います。


赤痢を予防するために、アジアなど流行地域に行った時は生水や加熱調理していないものは口にせず、しっかり火が通っているものを食べるようにしましょう。


これらは、海外旅行で注意すべき感染症のごく一部です。このほかにも、デング熱やコレラ、腸チフスなども感染する可能性がありますし、最近ニュースにも取り上げられている鳥インフルエンザやMERS(中東呼吸器症候群)も注意しなければいけない感染症です。


海外旅行を楽しいものにするためにも、海外旅行で注意すべき感染症を知り、自分でできる予防法を実践しましょう。






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