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ホーム>感染症情報>感染症情報>大人がノロウイルスにかかったら<症状・対処・注意点など>
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ノロウイルスは、1〜2日の潜伏期間のあとに発症し、嘔吐や下痢、腹痛、発熱などの症状を引き起こします。症状の程度は、体内に侵入したウイルス量やその時の体調(免疫力)によって違いますが、嘔吐や下痢、腹痛などの消化器症状は非常に激しいものになる傾向があります。
子供の場合、同じノロウイルスに感染しても、嘔吐の症状が強く出るという特徴がありますが、大人の場合は下痢の症状が強く、1日中ずっとトイレから離れられず、トイレに篭っていたという人も珍しくありません。
これらの症状は1〜2日で徐々に治まり、重症化せず回復していくことがほとんどです。
ノロウイルスにかかっても、成人の場合は、基礎体力もありますし免疫力も強いので、それほど重症化せず、病院を受診しなくても、自然治癒することがほとんどです。
ノロウイルスの根本的な治療薬は、現在のところ開発されていませんので、病院を受診しても、吐き気止めや整腸剤、脱水予防のための点滴投与など対症療法を行うのみになります。
そのため、大人の場合は動けなくなるほどの重症という以外は、水分補給を心がけ、消化の良いものを食べて、休息を取るようにしましょう。
もちろん、症状が激しかったり、長引くようであれば、すぐに病院を受診してくださいね。
成人の場合は、ノロウイルスに感染しても、重症化せずに自然治癒することがほとんどですが、高齢者の場合は重症化しやすいため、注意が必要です。
もともと高齢者は、体の抵抗力が落ちている人が多いですし、子供や成人と比べて体内の水分量が少ないため、脱水になりやすいという特徴があります。
激しい下痢や嘔吐によって、体内の水分が失われると、あっという間に脱水症状を引き起こし、意識障害が出てきたり、血圧低下を招き、命の危険に陥ることもあります。
そのため、高齢者がノロウイルスに感染したら、湯冷ましや常温の経口補液水などで少量ずつでも水分補給を促すようにしましょう。また、食欲があるようなら、胃腸に負担をかけないような温かいスープなどを食べさせると良いでしょう。
もし、水分補給が進まないようであれば、重症化しないうちに病院を受診して、点滴等で脱水を予防しなければいけません。
大人がノロウイルスに感染する場合、生牡蠣などノロウイルスに汚染されたものを食べたり、ノロウイルスに汚染された調理器具を使っての感染などがありますが、意外に多いのが子供を看病した時に感染するというものです。
子供が学校や保育園でノロウイルスに感染し、その看病を家庭でしていたら、いつの間にか自分もノロウイルスに感染していたというケースは、結構多いんですよ。
ノロウイルスは感染力が強いため、看病するときは手洗いを徹底するほかに、吐瀉物を処理する場合は「使い捨てのマスクと手袋の着用」、「処理したものは密閉して捨てる」ことを確実に行う必要があります。
また、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)を用いて、便座だけでなくドアノブや感染者が触れたところはこまめに消毒しておくようにしましょう。
ノロウイルスの予防の基本は、手洗いの徹底です。特に流行している時期や周囲に感染した人がいる場合は、いつも以上に手洗いを徹底して行いましょう。手指についたノロウイルスを落とすためには、石鹸と流水で30秒以上洗わなければいけません。
また、生牡蠣を食べることも控えましょう。生牡蠣は、ノロウイルスに汚染されている確率が非常に高いんです。どうしても、牡蠣を食べたいという場合は、カキフライなど加熱調理されたものを食べるようにしてください。
ノロウイルスは熱に弱く、食材の中心部を85度以上で1分間加熱すると、感染性はなくなると言われています。自宅で、牡蠣などの二枚貝を調理するときは、「85度以上で1分間」を守るようにし、また調理器具もこまめに熱湯消毒をしましょう。
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