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病名 |
ウィルムス腫瘍 |
よみがな |
ウィルムスしゅよう |
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腎臓にできる特殊な種類の悪性腫瘍で、腎芽腫ともよばれています。5歳未満の子供に多くみられ、子供の悪性腫瘍の5%を占めています。左右どちらの腎臓にも発症し、まれに両方に出来る人もいます。
腹部が大きくなりますが、腫瘍の増加によってかなり膨大しないと気づかない場合が多いようです。全体の20%ほどに血尿がみられ、その後、腹痛、発熱、食欲不振、吐き気や嘔吐などの症状が現れます。
また、腎臓が血圧調整に関わっていることから、高血圧になる場合もあります。
はっきりとした原因は不明ですが、一部は遺伝的異常が関わっていると考えられています。
血液検査や尿検査では、はっきりとした兆候を見つけることはできません。腹部の腫れを触診で確かめ、超音波検査やX線検査による血管造影や、CT、MRIなどで転移の有無を確認します。また、骨に転移する場合も多いので、骨シンチグラフィーを行うこともあります。
腎臓を含め、腫瘍をすべてとる手術が中心となりますが、腫瘍の状態や転移の有無によって、病期が細かく分かれるため、手術以外に抗がん剤治療、放射線治療などを組み合わせて治療プランが作成され、それに沿って治療が行われます(集学的治療)。病期にかかわらず、1年以上の集学的治療が必要です。
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