言語聴覚士とは、「厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者」と定義されています。
言語聴覚士は、言葉の障害や発音の障害、聴覚の障害、嚥下障害などを対象としたリハビリの専門家と言えるでしょう。
言語聴覚士は、まだまだ新しい資格です。
言語や聴覚、嚥下の障害には、先天性のものもありますが、高齢化社会に伴って、脳卒中の後遺症で失語症になったり、構音障害や嚥下障害になる人が増加するという社会背景の中で、言語聴覚士の必要性が高まり、1997年に言語聴覚士法が制定され、国家資格として言語聴覚士が作られました。
言語聴覚士になるには、通常3年または4年間指定された言語聴覚士の養成機関で学び、言語聴覚士の国家試験に合格しなくてはいけません。養成機関には、専門学校や短期大学、4年制大学があります。
言語聴覚士の仕事は、言語障害、聴覚障害、嚥下障害を持つ人のリハビリテーションです。
これらの障害のメカニズムや障害に付随する問題を明らかして、その問題に対処する方法を探すために、検査や評価などを行います。
また、その患者さん一人ひとりの状態に応じて、リハビリのメニューを作ったり、指導や助言を行っています。
「話すこと」、「聞くこと」、「食べること」は生活の基本中の基本です。その機能を回復させる援助をする言語聴覚士の役割は、非常に大きく、高齢化社会が進んでいく中で、その需要はさらに高まっていくでしょう。
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