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ホーム>病気一覧>シ行>食道がん
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口腔・下咽頭と胃の間にある食道の組織内にがんができてしまいます。食道内腔の粘膜上皮から発生しますが、組織形態により扁平上皮がん、腺がん、その他と分かれます。日本人では、扁平上皮がんが最も多く、男性に発症する率が高くなっています。
初期の間は、あまり自覚症状はありません。進行すると胸焼けやつかえ感、嚥下障害、胸骨の後ろの痛みなどがおこります。
リンパ節転移は、胸腔内、頸部、腹部の3方向に広がることが特徴で、外膜を超えてしまうと、発症部位により声帯運動に麻痺がおこり、声が出しにくくなって声がれをおこしたり、大量の出血をおこしたりして危険な状態になります。
はっきりしたことは分かっていませんが、遺伝や体質的なものより、タバコやアルコールなど環境中の刺激因子との関わりが大きいのではないか、と考えられています。
血液検査、造影剤を飲んで食道X線検査と食道の粘膜をヨード(ルゴール)染色法で染める食道内視鏡検査が行われます。組織の一部を採取して生検が行われ、診断が確定すると、CT、MRIの造影検査により、周辺臓器への浸潤やリンパ節や他の臓器への転移を確認し進行度を調べます。
がんの進行度、転移の有無によって治療法は異なりますが、粘膜がんで範囲が狭い場合は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)の手術が行われます。放射線や抗がん剤による治療が併用されることもあります。進行が激しく、転移している場合などは、放射線治療や抗がん剤治療が中心となります。
食道がんの治療は専門性が高いので、食道外科のある病院を選ぶようにしましょう。
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