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塞栓、血栓、外傷などにより、腎動脈の血流が妨げられ、腎臓の一部もしくは全体が壊死してしまいます。
突然、腰背部痛が持続的におこります。背中側の背骨のわき、肋骨のすぐ下を叩くと痛みます。悪寒、嘔吐、発熱などと共に、血尿がみられることもあります。
腎動脈を塞ぐ原因としては、血管内に大量の空気が入る空気塞栓、太い骨が骨折した際に、脂肪組織が血管内に混じってしまう腫瘍塞栓、腹部を強打した時などに腎動脈が傷つく、などがありますが、一番多いのは、心臓弁膜症や心房細動などにより心臓にできた血栓が腎動脈に流れて詰まらせてしまう場合です。
血液検査、検尿検査、腹部エコー、ドップラーエコー、CT、MRIなどの検査を行います。腎梗塞と診断が確定したら、心疾患がないかどうか、心電図や心エコーが行われます。
発症後早期であれば、末梢の静脈、もしくは腎動脈から血栓溶解薬を注入します。長時間が経過している場合は、血栓溶解薬がうまく効かない場合もあるので、鎮痛処置をしたうえで、経過を観察します。
どちらか片方のみの発症であれば、透析は回避できますが、腎不全をおこしている場合は透析が必要となります。また、心臓の疾患など原因となる病気がある場合は。その治療も並行して行われます。
急激で長く続く腰痛になった場合、できるだけ早く医療機関に行きましょう。
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