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ホーム>気になる健康コラム>プール熱の流行シーズン到来。プール熱の予防法とは
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プール熱は、毎年6月ごろから徐々に患者が増え始め、8月に流行のピークを迎える夏風邪の一種です。
静岡県では、既に大流行の兆しが見えていて、6月13日の時点で県内の定点医療機関から報告されたプール熱の患者数は、2004年からの過去10年間で最多なっているそうです。
静岡県は、「流行の兆しがある」として、これからの季節は学校内でのプールの使用が盛んになると、さらに拡大する恐れもあるとみて注意喚起をし、県民に感染予防を呼びかけています。
プール熱の正式名称は、咽頭結膜熱ですが、プールなどの水を介して感染するため、一般的にはプール熱と呼ばれています。
プール熱は、アデノウイルスが原因で感染します。普通、「ウイルス」というと、冬の低温で乾燥した環境で活発に活動するものですが、このアデノウイルスは、ウイルスには珍しく高温多湿の環境を好むのです。
また、夏にはプールの利用が多くなりますよね。そのため、6月〜9月にかけて、プール熱の流行は拡大します。
プール熱は潜伏期間が5〜7日で、「咽頭結膜熱」という名前のとおり、喉と目(結膜)に症状が出ることが特徴です。喉の痛みや腫れ、目の痛みやかゆみ、充血、目やになどのが症状として現れるほか、39度前後の高熱が3〜4日続きます。「喉の痛み」、「目の充血や痛み」、「高熱」の3つの症状が出たら、プール熱を疑いましょう。
プール熱は幼児や学童に多い病気で、感染力が非常に強いので、プール熱にかかった子供は、学校保健法により出席停止の処置が取られます。プール熱の場合の出席停止期間は、症状が消えた後2日経過するまでとなっています。
プール熱は、プールなどの水を介して感染しやすい病気ですが、飛沫感染や接触感染(結膜の場合)の感染経路もあります。
プール熱の予防法は、通常の風邪の予防法と同様に、「手洗いとうがい」が基本です。このほかに、プールに入ったらシャワーをよく浴びて、ウイルスを洗い流すようにすることや、タオルをほかの子供と共有しないなども必要になります。
プール熱は、子供がかかりやすい病気ですが、大人でも感染することがあります。そのため、ご家庭でお子さんがプール熱にかかって看病するときは、大人も手洗いとうがいを徹底する、家族間でタオルの共有はしないなどの対策が必要です。症状が消えるまでは、洗面器や食器の共有も止めたほうが良いでしょう。
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