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ホーム>気になる健康コラム>えっ!牛乳ではカルシウム摂取ができない?
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現代の日本は、食生活が豊かになり、飽食の時代と言われていますが、そんな中でも数十年にわたりずっと不足している栄養素があります。それは、カルシウムです。
カルシウムは、1日600mgの摂取が必要ですが、実際には約70%の日本人がこの必要量を摂取できていません。2002年の日本人のカルシウム平均摂取量は546mgですが、1970年は536mgでしたので、ここ30年でほとんど変化はないのが現状です。
外国では、1日の必要摂取量を1000mgに設定しているところもありますので、日本人のカルシウム摂取量がいかに少ないかがわかると思います。
カルシウムが不足すると、どのような症状が出るのでしょう?
カルシウム不足で一番最初に思い浮かぶのは、骨粗しょう症だと思います。骨はカルシウムを貯蔵している場所ですので、体内のカルシウムが不足すると、骨の内部のカルシウムが溶け出してしまい、骨がスカスカになってしまうのです。
カルシウムの働きは、骨を丈夫にすることだけではありません。血管や細胞の働きにも大きく関与しています。そのため、カルシウムが不足は、高血圧や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の原因にもなります。
カルシウムを摂取するために、毎日牛乳を飲んでいるという人はいませんか?実は、日本人の多くは、牛乳ではカルシウムを補給できないんです。
牛乳のカルシウムは、乳糖に含まれています。つまり、牛乳からカルシウムを摂取するためには、体内で乳糖を分解しなければいけないのです。
乳糖を分解するには、ラクターゼという消化酵素が必要ですが、日本人の85%はこのラクターゼを持っていないことがわかりました。
日本人でも3歳まではラクターゼを持っているのですが、幼児期を過ぎると、ラクターゼの分泌が止まってしまうのです。
つまり、日本人は牛乳からはカルシウムを摂取できない身体の作りになっているということですね。
日本人は、カルシウムを多く含む食品である牛乳からは、カルシウムを摂取できません。では、どうやってカルシウムを摂取すれば良いのでしょう?
牛乳以外でカルシウムを多く含む食品には、骨ごと食べる小魚類や葉物野菜、油揚げやがんもどきなどの大豆製品があります。これらの食品を食べて、カルシウムを摂取しましょう。
また、カルシウムは体内での吸収率が30%前後と悪いですが、ビタミンDと一緒に取ることで、吸収率がアップします。
ビタミンDは、魚類に多く含まれていますので、カルシウムを効率よく摂取するためにも、ビタミンDも積極的に取るようにしましょう。
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